「発達及び知的障碍児・者を支援する会」特定非営利活動法人 はぁもにぃ(ふらっと)
 
はぁもにぃで働くスタッフ達の結構セキララな?つぶやき・活動報告です♪
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2007年12月20日を表示

2007-12-16 はぁもにぃ法人化記念講演会

この日は、天気は最高なのに風が強かった・・・o(TヘTo)
それでもたくさんの方にご来場いただき、スタッフ一同と~ってもうれしく思いました。

天野先生には「女性総合医療・女性外来って?」という演題でお話をしていただきました。

【性差に基づく女性医療】
高校時代の同級生の症状(更年期前後の女性によく見られる心臓病)や、ご友人の症状(からだのあちこちが痛む線維筋痛症)、名前がつけられない病気で苦しむ女性患者さんが多く、とても気がかりだったそうです。やがて”病気には性差がある(*)”と気付き・・・。
(*) 動脈硬化・高血圧・高脂血症・がんなどの病気は男女によって
進行する時期が大きく違う・・・等

先生ご自身も重い更年期障害に悩んだそうです。良いというものはいろいろ試したものの、解決策はなく、更年期に障害に関する医療の遅れを痛感したとのこと。

死に至ることはないけれど、女性の生活の質を著しく損なう症状・・・
それなのに、病気について解明されていないばかりか、医師にも認知されず「気のせいだ」などと言われ苦しんでいる人がたくさんいる・・・
これらがきっかけで、天野先生はアメリカの”性差医療(★)”に関心を寄せたそうです。
(★) 男性と女性とではホルモンの働き、病状・発症率や薬剤の効果などにも
性差があり、それらを研究し、診断・治療・予防に反映させる

アメリカでは、60年代のサリドマイド事件・70年代のDES医療事故をきっかけに「妊娠の可能性のある女性を薬の治験に加えることは好ましくない」とし、10数年にわたり臨床研究から女性を除外していました。結果、臨床試験の結果のほとんどは男性のデータであり、それが当たり前のように女性にも当てはめられてきているそうです。(なんということでしょう・・・)

99年・第47回日本心臓病学会で、天野先生は性差医療の懸念を日本に紹介しました。そして、「女性専用外来」の立ち上げを呼びかけ、01年5月に鹿児島大学に、9月には堂本知事の積極的な取り組みにより、東金病院にも女性外来ができました。

女性医師による診察で、丁寧なカウンセリング・生活指導など、トータルケアをすることで(病院により方針は異なる)、多くの女性が救われています。
どこへ行っても納得のいく診断が下されなかった女性特有の病気がわかり、女性にあった治療をしてもらえることが女性患者さんにとても好評なのだそうです。(男性医師の診察はちょっと・・・と思うこと、私たち女性には多いですよね)

日本の女性医療に大きな改革をもたらした天野先生。。。かっこいいです(≧∀≦)

・ お金儲けなどちっとも考えたことがない
・ ひとのやらないことをやる
・ 十分に患者さんの話を聞くことが大事だ
・ 先生の患者さんの禁煙率100%! etc とにかくかっこよすぎです♥


【ありがたや~☆女性ホルモン!】
なんと!!!女性ホルモンのおかげで、女性は病気から守られていることも知りました。
女でよかった~(*^-^*) そしていいことを教えていただきました。

近年、大豆イソフラボンの効能に注目されており、毎日積極的に摂取することで健康を維持できるそうです。食物から摂取することが一番安全で、1日の摂取量として、豆腐1/3丁または納豆小1パックでよいのだそうです。ただたべればいいというわけではありません。
毎日適量を摂取しつつ、日常生活でも気をつけていくべきことがあります。

・ 不規則な生活をしない
・ 偏った食生活をしない
・ タバコはすわない
・ 運動をする

せっかく女性ホルモンに守られているのに、これを無にするようなことをするのはもったいないですね!しかし、忙しい現代社会、なかなかそうもいかなかったりします。いきなり生活スタイルすべてを変えるのはかえってストレスになるので、少しずつ変えていく努力をしてみましょう(*^-^)

気分転換にタバコを吸う方も多いのではないでしょうか?先ほど先生の患者さんの禁煙率は100%と挙げましたが、どうしてでしょう?
それは、タバコを吸う人・吸わない人との病気の発症率などの違いをグラフにして患者さんに見せ、顕著な差を目で見てわかってもらい、”タバコは自分の体を害するもの”として患者さん自身がしっかり認識するからなのだそうです。なるほど☆

現在、新患の受付はしていないので天野先生に質問できた方は本当にラッキーでした!
最近注目されている漢方。天野先生は漢方を積極的に取り入れた治療も行ってきました。
片頭痛や生理痛で漢方薬を服用されている方からの質問など、会場では手を挙げて質問する方が多数いらっしゃいました。

資料を提示しながらのお話は目で見てよくわかり、健康維持のためにきちんとした生活をしようと思いました。私だけでなく、おそらく会場にいたみなさんが同じだと思います♪

長時間かけて千葉までお越しいただき、貴重なお話をたくさん聞かせてくださいましてありがとうございました。そして、「はぁもにぃ 法人化記念講演会」の講演の依頼を快くお引き受けくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

天野先生のご健康と、益々のご活躍をお祈り申し上げます!


【天野恵子先生】

1967年 東京大学医学部卒業
1981年 医学博士 同大保健センター講師
1994年 東京水産大学保健センター教授・所長に就任
2002年 千葉県衛生研究所所長・東金病院副院長に就任

性差医療の第一人者で、全国での講演、セミナーも多い。
1990年には日本心臓病学会「上田英雄賞」受賞。
著書多数。

【りんご




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2007年12月20日(木)12:07 | トラックバック(0) | コメント(0) | 2007年度 | 管理


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