居場所 |
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| 私がまだヘルパーとして働いていた頃、訪問先の家の近くに小さな小さな雑貨屋さんがあって・・・・店内にはほとんど商品も並んでいないような・・・それも埃をかぶったような商品ね。 店の外にはアイスのケースが一つと、長いベンチが一つ。 でもそのベンチにはいつもといっていいくらい、おじいちゃんやおばあちゃんたちが数人腰掛けていて、実に楽しそうに歓談している。時には何時間も。
わたし、「これだ!」と思ったんです。
障害と呼ばれる個性をもったわが子たちの居場所はどこなのか、 作業所・・・・垣間見えるその場所のイメージは、どこか閉鎖的で、仕事の内容も実に夢がなく(ごめんなさい)とてもわが子たちを安心して託せるところとは思えない。
何がいい? 何ならできる? いや、何ならできる?じゃなくて、この子たちだからこそできることがきっとあるはず。
その一つになるもののヒントが、この小さなアイスやさん(たぶんアイスしか売れていないと思う)にあるんじゃないかな・・・と。
100円握ってくれば誰かがいる。 誰かとおしゃべりができる。そんな場所。
もちろん、世の中そんなに甘くはなくて、場所代はどうするとか、それ以前に生活費は?とか、果たしてわが子たちに接客の適正はあるのか??とか、 いろいろなことを考えて形を考えていく必要はあるのですが。
ふとした瞬間に思い出すあのアイスやさんは、今でも私に何か安心感のようなものを思い出させてくれるのです。
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2008年10月13日(月)08:25 | トラックバック(0) | コメント(0) | やまちゃん | 管理
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